台湾で制作した限定トートバッグ
このトートバッグを手に取るということは、このバッグの製作に関わった全ての人、またその土地と『繋がる』ということ。
このトートバッグを手に取るということは、このバッグの製作に関わった全ての人、またその土地と『繋がる』ということ。
皆さん、こんにちは。画家田村勇太のITマネージャーをしているげんと申します。
田村氏とは小学校からの幼馴染で、2020年秋ごろからIT関連のサポートやお互いの能力を活かした共同プロジェクトの立ち上げをやらせてもらっています。私は現在台湾の台中市に住んでいて、台湾から田村氏と協力して活動しています。
去年末頃に田村氏の絵画を活かした情報発信や製品について話し合っていたところ、田村氏の「日々の中にアートを感じてほしい」という思いから日常的に使える物を作りたいという相談があり、Tシャツや雑貨などの検討を経て「生活の中で日常的に使えるものといえば、誰でもどんな状況でも使えるトートバッグが良いんじゃないか」と気づきました。
私が住んでいる台湾という土地はアートが生活に溶け込んでいる環境で、台湾の人々にはアートを自然と日常的に楽しみ、鑑賞する精神があります。そのような状況でトートバッグ作成のパートナー探しをしていたところ、台湾台中市の大甲という街にある印刷屋さんが田村氏の絵画に興味を持ってもらったことをきっかけに、一緒に協力して田村氏の絵画を使ったトートバッグを作ることになりました。
ここでは台湾や大甲という街について、トートバッグが生まれるまでの道のりを皆さんにご紹介したいと思っています。
ストーリーと一緒にトートバッグをお手に取っていただければ幸いです。
アートが身近な台湾で生まれたトートバッグです。
台湾は九州ほどの大きさに日本の5~6分の1ほどの人口が住む島で、日本からは1年で200万人が訪問する人気観光地でもあります。
台湾は中華文化の他に日本文化、西洋文化や色んな新旧が混ざり合っていて、街中ではギャラリーやアート作品を活かしたカフェや古い文化的、歴史的な建物を使った小さな博物館や食事処など生活の中にアートが溶け込んだ文化的なスポットが多い面白い環境です。
例えば台北では「松山文創園區」や「華山1914文創園区」など大人から子供までどんな世代でもアートを楽しめる施設がたくさんあり、日本ではアートは自ら望んで鑑賞しにいくものというイメージが強いですが、台湾ではアートが身近にあることが大きな違いかもしれません。
「雛芥子」と「Smoke」という作品がトートバッグ (縦 33cm 横 35cm マチ 9.5cm) になりました。厚手の丈夫な生地で作られているので、お出かけ時や買い物、ノートパソコン (13インチ) を入れて出かけてカフェからお仕事など、普段使いのトートバッグとして使用できます。
「大甲 (ダージャ)」という街は台北駅から電車で南に2時間半ほどの台中市西部にあり、道教の神様である媽祖 (マズー) が祀られている有名な廟である「大甲鎮瀾宮」があります。
そんな大甲の街で出会った印刷屋さんに協力してもらいトートバッグの制作が始まりました。
トートバッグを実際に制作してくれたのは「鈺采 (ユーッァイ)」という大甲の印刷屋さんで、私 (ゲン) の台湾人の妻の昔からの友人が勤務していて、チラシや本など紙の印刷から今回のようなトートバッグ、展示会向けの大きな印刷など、幅広く印刷業を手掛けている会社です。(写真は印刷屋オフィスの様子)
この記事を書いた人:げん (ぽずかふぇ@台湾)
国境を越えた田村氏の絵画と絵画を中心とした私たちの物語を今回のトートバッグとこの記事を通してお伝えできたことを嬉しく思います。個人的には2020年からのコロナ禍により年に1-2回だった日本への帰省は0回となりました。あまり外出できない、人と繋がれない日々ではますます人との繋がりが薄くなっていってしまうこともあるかと思います。
ですが、このトートバッグだけではなく、皆さんが使っているかばんや雑貨など様々な日常品やアート作品はたくさんの人の繋がりによって生み出されているものであり、これを読んでくださっているあなたも私たちの台湾と日本をつなぐつながりの一人なのだと思ってもらえば、落ち込んだときでも少しは前を向いて歩けるのではないかなと思っています。
今後も田村氏と台湾の魅力を伝えられる企画をしていくので次回もご期待ください 🙂