こんにちは!
こちらでは普段僕が使用している
「アクリル絵の具の特徴」
についてわかりやすく解説していこうと思います。
ちなみに僕は完全独学で画家をやっています。
なのでアカデミックな知識や見識は全くありません。
ですから僕自身が実際の経験で学んだことを書いていこうと思っています。
いわゆる「百聞は一見にしかず」スタイルですので、説得力はあると思います。笑
さて、まずは
「アクリル絵の具ってなによーーん?」
というあなたに向けてアクリル絵の具の特徴を説明します。
一般的に「絵画」というと
ゴッホのような巨匠が描いた油絵だったり
絵本に出てくるような優しい水彩画だったり
江戸時代の絵師が描いた日本画・もしくは水墨画だったり
そういうものを想像する方が多いと思います。
アクリル絵の具はそのどれにも当てはまらない絵の具です。
というのも、アクリル絵の具は割と最近開発された絵の具だからですね。
(最近と言ってもかなり前のことですけど、ほかの絵の具の歴史と比べればめちゃめちゃ若手的なポジションにある絵の具なのです。)
さてさて、アクリル絵の具の特徴を一言で表すとしたら
「超便利な絵の具」
って感じです。(個人の感想)
アクリル絵の具は
乾くまでは水溶性 乾くと耐水性になる
なので
水で多く溶いて使用すれば滲みを生かした水彩っぽく描くことができ
(しかも乾いた後は上塗りできます。水彩画の場合は乾いても再び濡らせば滲んじゃう)、
逆に水を使わず厚塗りすれば油絵っぽく描くことができるのです。
アクリル絵の具は乾くのがとても早い
油絵の具は乾くまでにかなりの時間がかかります。(決してデメリットというわけではありません)
それに対してアクリル絵の具は塗り方にもよりますが30分くらいあれば表面的にはだいたい乾いてしまいます。
これによってスピーディーな製作が可能になります。
勢いに乗ってどんどん描きたいという人にはアクリル絵の具が向いているかもしれません。
ただ乾くのが早いというのは焦る原因にもなったりするので、この辺はメリットでもありデメリットでもあるという感じですね。笑
アクリル絵の具は固着力が非常に強い
簡単にいうと、大概何にでも描くことができるということです。
よく個人で製作したペイントスニーカーとか、ペイントバッグとかありますが
あれは全部アクリル絵の具を使っていると思ってもらって概ね間違いないでしょう。
何の上にも描ける上に耐水性・耐光性もあるので、例えば雨にぬれても、陽の光に当たっても大丈夫です。
ですので屋外に描かれている絵もほとんどの場合アクリル絵の具が使用されています。
アクリル絵の具は大体こんな感じの絵の具です。
下に特徴をまとめてみます。
アクリル絵の具の特徴
- 乾くまでは水に溶ける
- 乾くと水に溶けなくなる (絵の具同士を混ぜることもできなくなります)
- 乾く時間がとても早い
- 大概何にでも描くことができる
- ほとんど匂いがない(油絵の具の匂いが苦手という人もいるのでこれはメリット)
- 比較的お安く購入できる
ザックリ言うとこんな感じです。
お財布に優しくて、柔軟な描き方ができる便利な絵の具。
現代の生活様式にはとてもマッチしやすい絵の具であると思います。
次にアクリル絵の具の透明度について少し触れます。
アクリル絵の具の透明度は3種類
アクリル絵の具の色味には大きく分けて
「透明色・半透明色・不透明色」の3種類があります。
「なんだそれーぬ?」
と言う声が聞こえてきそうなので簡単に。
同じ赤でも、「透明な赤・半透明な赤・不透明な赤」があると言う話なのです。
意味わかんないですよね。笑
透明色と言うのはこのテープのような色味のものです。
テープの向こう側がめちゃめちゃ透けて見えてますよね。これが透明色です。
不透明色はこの逆で全く透けてないやつ。画像の上側の黄色です。↓↓
半透明色というのはその間を行く絵の具で、「ちょっと透けますよー」ってやつです。
下側の黄色ですね。↓↓
画像でお分かりの通り同じ色でも随分見え方に差が生まれるので、
この3種類の絵の具を使い分けることがかなり大事だったりします。
透明色を使って内側の色味を生かした柔らかな印象の作品にしたり
不透明色を使ってメリハリの効いた画面を作ったり、狙いによって使い分ける必要があります。
また混色(色を混ぜること)についても、
透明色は謙虚さが売りなので混色してもそんなに主張してきません。いい感じに混ざってくれます。
しかし不透明色は我が強いので、混色しても「俺だ俺だーーー!」「私よーーー!!」と叫んできます。(あくまでイメージ)
ようは不透明色は隠蔽力が強いので、他の色を飲み込もうとしてくるんですね。
それが良いとか悪いとかではなく、知っておくと表現の幅が広がるという話です。
ここまででなんとなくアクリル絵の具のことをお分かりいただけたかなーと思います。
次回は絵の具の選び方について、僕のお勧めも交えながらお話ししたいと思います。
それではまた!!