こんにちは!
今回はアクリル絵の具とアクリルガッシュの違いについて解説したいと思います。
「アクリル絵の具って何?」って感じの方は以前僕が書いた記事がありますので、
まずこちらの記事をご覧ください。⬇︎⬇︎
さて、アクリル絵の具の説明は上のリンクでしっかり行っていますので、
ここからはアクリルガッシュについて簡単に説明します。
普通のアクリル絵の具とアクリルガッシュって結局何が違うの?っていう方が多いと思います。
あくまで僕的な考えなのですが、
アクリルガッシュは「不透明でマットなアクリル絵の具」
という考え方でいいんじゃなかろうか?
という話。
「不透明」というのはお分かりかと思います。
下の色が透けないから不透明。
画像の上側の黄色ですね⬇︎⬇︎
でも不透明色は普通のアクリル絵の具にもあります。
なので、これだけではガッシュの個性とは言えません。
ガッシュの特徴としてより大事なのは「マットであること」の方ではないかと思います。
なぜなら普通のアクリル絵の具はマットではないからです。
普通のアクリル絵の具はツヤがあります。
ツヤがあるとどうなるか⬇︎⬇︎
ツヤがあると透明感が出ます。
また、ツヤがあると筆跡が残りやすくなります。
筆跡が残ることは、どのような作品を目指すかによってメリットにもなりデメリットにもなります。
作品によっては筆で描いたことをできるだけ感じさせないような、フラットな画面を作りたい。
そういう場合もあったりしますよね。
アクリルガッシュはマット質感なので、そのような画面作りに非常に向いています。
「マット=ツヤがない」のは筆跡が残りにくいのです。
アクリルガッシュは筆跡がないフラットな画面を作れる
ということです。
もちろん普通のアクリル絵の具でも筆跡を残さず描くことはできますが難易度が違います。
デザイン性が高かったり、無機質な感じを出したかったり、
そういう作品はガッシュを使用した方が簡単かもしれませんね。
また、ガッシュは乾くとベロア / ベルベットみたいな独特の質感になります。
ガッシュは塗った面が平らでなければちょっとひび割れしやすそうな感じですので注意が必要です。
アクリルとアクリルガッシュは混ぜても大丈夫
僕はと言えばアクリルガッシュもたくさん持っていますが
ガッシュだけで作品を描いた事はなく、
たまにガッシュを普通のアクリルに混ぜたりして使っています。
最初は混ぜたらどうなるの?って思ってやってみたのですが、
別にどうもなりませんでした。笑
混ぜる比率にもよりますが混ぜるとマットではなくなるので、
出来上がった作品を見てもガッシュ使った感はゼロです。
僕は絵の具に対して細かいことを気にしないタイプなので
そういう適当な使い方をしましたが、今まで全く問題なく使用できています。
あとアクリルガッシュって通常のアクリル絵の具にはないような素敵な色味が割とたくさんあったりします。
「おおーーーこの色使いたい!!」
って思うような色がたくさんあります。
ということで僕が実際使っているガッシュをちょっと紹介します。
ターナーアクリルガッシュ ジャパネスクカラー
これ単純に使いたくなる色がすごく多いんですよね。
ジャパネスクカラーというだけあって
伝統的な「日本」を感じさせる落ち着いた美しい色調と独特の質感。
どの色もちょっとグレーがかっているというか、柔らか
い色がとても多いです。
パッケージやチューブのデザインも乙ですね〜。
ターナーアクリルガッシュ ルミナス
こちらもターナーから。
いわゆる蛍光色です。
蛍光色って暗いところで光るっていうのが特徴なのですが、
別に暗いところとか想定しなくてもそのまま使うだけでとんでもなく鮮やかなので
それだけで普通の色味と差別化ができちゃってます。
ルミナスシリーズは色数が少ないですが、色味の存在感は抜群なのでぜひ使ってみてください。とても楽しいです。
以上がアクリルガッシュって何なの?という話と、
アクリル絵の具とガッシュの違いの解説でした。
最後に僕が思ってることですが、
アクリルだとか、ガッシュだとか、そこまで気にしなくていいかなってことです。
これ言うと本末転倒ですが。笑
特に初心者の方にお伝えしたいのは、絵の具の知識はそこそこにしておいて
(知識がゼロなのは流石に厳しいので必要なところだけこのブログから学んでくださいね!)
まずはとにかく使ってみることで得られる経験値がとても大きいよ!ってことです。
「アクリルだから!ガッシュだから!」と考えすぎずに、
素敵な色があればあんまり関係なく使っていきましょう。
その方が楽しいですし、使っているうちにいろんなことを思いついたりします。
それではまた!!