個展の開き方 ー場所編ー

こんにちは。画家の田村勇太です。

 

今回は作品展(個展)を開く際に、どのように準備をしていけば良いか解説していきたいと思います。

 

「万人共通の絶対うまくいく作品展の開き方」なんてものはないです。人によって個展の開き方、準備の仕方は全く違いますから、あくまで個人的にこのようにすればいいのかなと思うことを説明していきたいと思います。

 

さあ、まずは展示場所を探すことからスタートですね。

 

展示場所で思いつくのはこのようなところかな。

 

1 画廊(ギャラリー)

2 レストランのような店舗型施設

3 公民館などの公共施設

4 貸しスペース

 

上から順番に説明していきます。

 


画廊(ギャラリー)

これは説明する必要ないですね。

まずは自分の作品の雰囲気に合うギャラリーを選びましょう。

自分の気に入ったギャラリーがあればそこで展示が可能か問い合わせます。

「誰でも展示できます。随時募集中」というギャラリーは少ないです。そこそこ認知されているようなギャラリーなら何ヶ月待ちとかは普通。そもそも応募を受け付けていないようなギャラリーもあるので、まずはダメもとで聞いてみるという感じで探しましょう。

次にギャラリーが展示を受け付けているとして、必ず言われるのが

 

「ポートフォリオを見せて。」

 

という趣旨のやつです。

ここで言われている「ポートフォリオ」とは就職面接で言うところの自己アピール強めの履歴書みたいなもののことです。

一般的なポートフォリオは、自分の代表作(売りにしたい作品)の写真を綴じたファイルだと思ってもらってよいです。

ポートフォリオについてはまた別記事にしますので、ここではそう言うものが必要になるからあらかじめ準備しておきましょうということだけお伝えします。

 

ギャラリーで開催するメリットとしては、

ギャラリーの顧客がいる。

展示のアドバイスがもらえる。

 

この辺が大きいかなと思います。

 

 


レストランのような店舗型施設

こういう場所はおそらく「飾れるスペースあります」とか「ギャラリー併設」的な宣伝をされているかと思うので、そういう場所ではスムーズに展示許可をいただけるかなと思います。ただし当然ですがその店舗と作品の相性がありますのでこちらもギャラリー同様雰囲気の合うお店を選びましょう。

 

店舗型施設で行うメリットとしては

 

少ない作品数でも展示ができることが多い

作品がお客様の目に触れる回数がかなり多い

(売れるかどうかはまた別ですが、たくさんの方に見ていただける店舗の展示はアリだと思います。)

展示料金が安いことが多い

 


公民館などの公共施設

こちらも借りることができる期間などがあらかじめ定められているはずですので、まずは問い合わせてみましょう。

ただし公共施設では売買を伴う作品展示はできないはずです。

 

こういうところで行うからこそのメリットは、うーん特に無いかなと思います。

 


貸しスペース

基本的にはスペースを借りるだけの話なので一番簡単なのですが、作品展示場所としてふさわしいスペースなのかどうかは見極める必要があります。

貸しスペースは借りるのが簡単というのが1番のメリットです。

 


 

次に展示場所の展示方法をしっかり確認しましょう。

 

壁にピンを挿してもいいところ、ダメなところ。

テープを貼っていいところ、ダメなところ。

掛けフックが使用可能だとして、フックはどのくらいまで借りられるのか。

ほんと色々ありますので絶対に確認してください。

 

それによって展示プランが大きく変わったりします。

例えば釘打ち可能な展示場所だと、自分の好きなように作品を配置できるのでたくさんの作品を並べることも可能ですが、

釘打ち不可の場所となると、そこまで展示形式の自由度は高くないのであらかじめ定められた数の作品しか展示できないといったことも起こります。

あと、借りられる道具とか、使用できる支払い方法とか、そういうのも絶対聞いてください。

とにかく不明点があれば担当者に質問しまくりましょう。大事なのは状況をクリアにした状態で仕事をすることです。

 

次回は作品展を行うまでの期間にどのような準備をすれば良いのか話していきたいと思います。

 

それではまた。

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